診療科

乳腺・頭頸部外科

 日本国内で、年間約70,000人の方が乳がんになります。これは日本人女性の12人に1人が乳がんになる計算です。特に40代~50代の方が最も多く、30代前半でかかる方も少なくありません。ご本人のみならず、お子様やご家族の方々の悲しみと苦労は計り知れないものです。また年間12,000人ほどの方が乳がんによって命を落とされています。しかし、乳がんで亡くなる人数が、乳がんにかかる人数より少ないという特徴もあります。その理由を以下に挙げます。

  1. 乳がんは早期発見されれば90%以上が治せる病気です。
  2. 早期でなくても他のがんに比べると性質がおとなしい場合が多く、治療によって治る可能性が高いがんです。
  3. 乳がんの治療方法は手術、放射線療法、化学療法(抗がん剤)、分子標的治療薬、内分泌療法(ホルモン療法)など様々あります。たとえ再発しても、これらの治療でがんの進行を抑え、長期にわたり生存できる場合もあります。

 したがって、乳がんで命を落とさないために重要なことは、

  1. 早期発見:定期的に乳がん検診を受けましょう(2年ごとのマンモグラフィー検診が推奨されております)。また乳房のしこりや乳頭からの出血を認めたら、すぐに病院に行きましょう。
  2. 治療は多岐にわたるため、専門的知識が求められます。乳腺専門医を受診されることをお勧めします。

 当科では、乳腺専門医が各種ガイドライン(乳癌診療ガイドライン〈日本〉、NCCNガイドライン・ASCOガイドライン 〈米国〉、ESMOガイドライン〈欧州〉)で推奨された、すでに効果が証明されている標準治療をベースに治療を進めていきます。

 また、患者さんご自身が病状や治療の目的をご理解頂くことは、治療を進める上で大変重要であると考えております。わからないことがあれば遠慮なく質問してください。


 【現在、当院で参加可能な臨床試験】
  1.乳癌の術前・術後化学療法における発熱性好中球減少症に関する観察研究(登録期間:2017年7月迄)
  2.HER2陰性進行・再発乳癌におけるエリブリン再導入療法の有用性の検討(登録機関:2018年3月迄)

特長

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乳がんの診断・治療

①乳房にしこりを触知するとき
②乳頭から血液の混じった分泌物が出るとき
③乳房皮膚にくぼみや引きつれが見られるとき


上記のような症状がみられる時は、乳腺専門外来の受診をお勧めします。


【乳がん診断から治療までの流れ】

初診  問診・触診・エコー検査・針生検(バコラ生検)
    ↓  約1週間
再診① 針生検の結果説明 乳がんについての説明
    ↓  約1週間(この間にMRIやPET-CTの検査を行います)
再診② 検査結果説明 治療方針・治療内容について説明
    ↓  約1週間(心電図や呼吸機能検査などの術前検査を行います)
入院・手術(手術の前営業日が入院日になります)


術前化学療法の場合は、通院で治療を行います。

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当院における乳がんの治療

 乳がんを完全に治すためには、手術を欠かすことはできません。手術をどのタイミングで行うか(薬物療法の前か後か)は、がんの性質を見極めて考える必要があります。

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抗がん剤の副作用とその対策

抗がん剤には種類によって、さまざまな副作用があります。増殖の盛んな細胞を攻撃するという特徴があるため、正常細胞の中でも特に消化管や毛髪、骨髄などの細胞が攻撃されやすくなります。また、昨今の治療法の進歩により、抗がん剤の副作用はかなり抑えることができるようになってきています。



手術症例数(平成28年度)

乳腺疾患

乳癌手術
温存手術:31件 乳房全摘:39件(うち、一期的乳房再建:3件)
70件
センチネルリンパ節生検 48件
腋窩リンパ節郭清 21件
術前化学療法 8件
乳腺良性腫瘍 摘出術 2件
吸引式乳房組織生検(バコラ生検) 46件

甲状腺疾患(甲状腺癌7件、甲状腺腺腫8件)

甲状腺全摘術 2件
甲状腺葉切除術 13件

副甲状腺疾患

副甲状腺腺腫摘出術 3件
副甲状腺全摘術+自家移植手術(二次性副甲状腺機能克進症) 0件
その他(リンパ節生検など) 16件

診療スケジュール

 
朝診 9:00-12:30  宮下
(受付11時迄)
川尻 田内
(受付12:00迄)
浅野
(受付12:00迄)
川尻 川尻
昼診 14:00-16:00 - - - - (予約)
川尻
-
夜診 18:00-20:00 - 川尻 - - - -

※赤字:女性医師 (2017.7.1現在)

担当医師のご紹介

【部長】
川尻 成美
かわじり ひでみ
乳腺・頭頸部外科

日本外科学会専門医
日本乳癌学会乳腺専門医
検診マンモグラフィ読影認定医

近畿外科学会評議員

H.12.3 大阪市立大学医学部 卒業
H.12.5 大阪市立大学医学部第一外科 入局
H.20.3 大阪市立大学大学院医学研究科博士課程 卒業
H.20.4 大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学 研究医
H.22.10 大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学 病院講師
H.24.10 大阪市立大学大学院医学研究科腫瘍外科学 講師
H.27.4 現職

宮下 晶恵
みやした まさえ
乳腺・頭頸部外科

日本外科学会専門医
日本乳癌学会乳腺認定医
検診マンモグラフィ読影認定医