診療科

眼科

主な対象疾患・治療法・検査法

白内障

加齢とともに目の中の水晶体(レンズ)がにごり、目がかすんだり視力が低下してくる病気を白内障といいます。他に糖尿病、アトピー、怪我などからも起こることがあります。

原因が何であれ生活に不自由を感じるようになれば手術を考える必要があります。

手術はにごった水晶体を除去して新しい人工の水晶体(眼内レンズ)を移植します。ほとんど痛みを感じることなく10~20分程度で手術は終了し、多くの場合翌日には視力は回復します。

しかし、人それぞれ目の形や他の病気の有無など状態はさまざまで、手術後皆が期待通りの視力を得られるとは限りません。かえって眼鏡を使うことが多くなる場合もあります。安易に手術を考えず、術前に十分な検査と診断を行い、適切な手術の方法を選択しなければなりません。

当科では年間500件あまりの白内障手術を行っていますが、必ず手術前に執刀医から手術の内容や手術後の見え方などをきちんと説明してから行っております。

後発白内障

「白内障は手術してもまた見えなくなる」、時にこのようなことを言う人がいますが、白内障は一度手術をすると再発することはありません。

ただ手術の際に眼内レンズを水晶体の袋(水晶体嚢)の中に入れて固定するので、年月が経ってその袋がにごってくると、また見えにくくなってくることがあります。これを後発白内障といいます。

しかしこれは手術せずに割合簡単に治すことができます。ヤグレーザーという機械を使えばにごった部分を切開することができ、視力は回復します。入院する必要も無く、通院で数分の治療で良くなります。

「白内障手術を受けたのにまた見にくくなった」という患者さまがおられましたら後発性白内障の可能性がありますので、一度受診してみてください。

糖尿病網膜症

「糖尿病は目にくることがある」と聞かれたことがあると思いますが、果たしてどれほどの患者さまが眼科を受診しているでしょうか。というのも眼底に出血がおこっても最初は気づかず、自分の目は悪くないと思ってしまうからです。

ところが見えにくくなって受診すると、その時点でかなり進行していることも多く、治療も大変です。造影検査を行い、レーザー治療を何回もしなければなりませんし、手術が必要なこともあります。

このレーザー治療の発達ににより失明することは減りましたが、十分に視力が回復せず不自由な生活を強いられている患者さまは数多くいます。

最近、さまざまな治療が試みられていますが、当科でもそのような患者さまに対して薬物療法や、場合によっては手術を行って視力の回復に努めています。 しかし治療しても皆が良くなるわけではありません。大事なことは病状が軽いうちにきちんと治療して進行を防ぐことです。

とにかく糖尿病と言われたら症状がなくても、まず眼科の診察を受けるようにしましょう。

子供の視力の発達

子供の視力は年々育っていくもので、赤ん坊の頃から物がはっきり見えるわけではありません。だいたい小学校に入る頃に視力が完成します。

ところが幼少時にひどい屈折異常(遠視や乱視)や斜視などがあると視力の育たない弱視になってしまいます。手遅れになると後からメガネをかけても視力は回復しません。小学校に入る前にきちんとメガネをかけ(場合によっては手術が必要なこともあります。)、トレーニングをすることが必要です。

子供は興味のないことにはすぐ飽きてしまうので、混雑した外来中にはきちんとした検査ができません。当科では午後の空いた時間帯に予約の枠を設け、視能訓練士(国家資格者で4名常勤しています)と医師が計画をたてて健全な視力が得られるよう取り組んでいます。

近隣の開業医の先生からの紹介も増えて現在かなりの患者さまが通っていますが、子供は「見えにくい」と訴えることはなく視力が悪いことに気づかないこともありますので、一度は眼科を受診してください。