診療科

消化器内科

消化器内科の治療法

がんによる死亡率は近年さらに上昇しており、特に胃がんと大腸がんは、男女問わずに大きな割合を占めています。でも安心して下さい、消化管(食道・胃・大腸)がんは、早期発見・早期治療をすることで、治る可能性が高いがんです。そのため、われわれ消化器内科医は日夜、診療技術の向上(早期の段階でしっかりと見つけること)と、治療技術の向上(しっかりと治すこと)に取り組んでいます。

内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)

早期の消化管がんが見つかった場合、まずは拡大内視鏡という、拡大(虫メガネ)機能のついた特殊なカメラを使って、最大倍率100倍でしっかりと病気の範囲を調べ、内視鏡(胃カメラまたは大腸カメラ)を使ってがんを切り取る手術(これを内視鏡的粘膜下層剝離術、通称ESDと呼びます)ができるか十分に見極めます。ESDで切り取れると判断した場合、後日入院し治療させて頂きます。
ESDは、内視鏡(胃カメラまたは大腸カメラ)から線溶の電気メスをだして、がんを少しずつ剥ぎ取るような手術です。しっかりと静脈麻酔をかけて眠ってもらった状態で行うので、患者さんに苦痛はありません。治療時間は、部位や大きさによって異なり、1時間で終わる場合もあれば数時間かかる場合もあります。入院期間は5~6日程度です。
早期胃癌に対するESDは2006年から保険適応となり、現在は早期食道がん、早期大腸がんにも保険適応が拡大し、一般的に行われている治療法です。当院は大学病院で経験を積んだ消化器内視鏡専門医または指導医が治療を行います。
ESDは外科手術(お腹を開けて胃や大腸を切除する)と比べると、入院期間が短い・治療後の痛みが少ない・お腹の皮膚に傷がつかない・胃が残るため手術後も今まで通りの食事ができるなどメリットが多いですが、その分切り取れるがんは「早期がん」に限られています。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)、ポリペクトミー

内視鏡的にポリープを切除する治療です。大腸ポリープの中には、がんに進行するものがあります。がんを未然に防ぐため、ポリープの段階で切除することが重要です。当院では、大腸内視鏡検査時に、ポリープが発見された場合は当日にポリペクトミーを行っています。
術後に出血と大腸穿孔の危険性があり、1泊2日の入院が必要です

内視鏡的胆道ドレナージ術(ERBD・ENBD)

総胆管結石や胆管がん、膵がんなどによって起こった、胆管炎・閉塞性黄疸に対して行います。胆管炎は時に敗血症となり、生命に関わる病気です。胆管に詰まった胆汁を排出(ドレナージ)するために、胆管にチューブを入れます(プラスチックまたは金属)。
チューブには、十二指腸に排出する場合(ERBD)と鼻を通して体外に排出する場合(ENBD)があり、状況や病気の種類に応じて使い分けます。

内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)・内視鏡的食道静脈瘤硬化術(EIS)

食道静脈瘤は、主に肝硬変の患者さんにみられる病気です。破裂すると大量に吐血し、時には生命に関わることもあります。当院では、破裂の危険性のある食道静脈瘤に対し、予防的にEVL・EIS等の治療を行っています。EVLは、食道静脈瘤を輪ゴムのようなもので、結紮し静脈瘤を消失させます。EISは、静脈瘤の中に直接硬化剤を注入して、静脈瘤を治療します。どちらを行うかは、患者さんの状態と静脈瘤の形態を検討し決定しています。

内視鏡的乳頭切開術(EST)、バルーン拡張術(EPBD)

乳頭部(胆管・膵管の入口)を電気メスで切開(EST)したり、バルーン(小さな風船)で拡張(EPBD)したりすることにより、胆管・膵管の入口を広げる方法です。結石を取り出す場合や、金属のチューブを入れる場合などに必要になります。

内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)、内視鏡的食道静脈瘤硬化術(EIS)

食道静脈瘤は、主に肝硬変の患者さんにみられる病気です。破裂すると大量に吐血し、時には生命に関わることもあります。当院では、破裂の危険性のある食道静脈瘤に対し、予防的にEVL・EIS等に治療を行っています。EVLは、食道静脈瘤を輪ゴムのようなもので結紮し、静脈瘤を消失させます。EISは、静脈瘤の中に直接硬化剤を注入して、静脈瘤を治療します。どちらを行うかは、患者さんの状態と静脈瘤の形態を検討し決定しています。

肝動脈塞栓術(TAE)

肝細胞がんの治療に用います。腹部血管造影を行い、がんを栄養とする血管から抗がん剤や血管を閉塞させるために塞栓物質を注入し、がんを治療します。