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減圧症

減圧症とは、水中での潜水作業や地中での潜函作業などでの高い圧力の環境下から日常の環境圧力へ戻ったときに体内で不活性ガス(窒素)が気泡として発生して様々な症状を起こします。
気泡が発生した部位によりⅠ型・Ⅱ型の減圧症と空気塞栓症に分類されます。

分類 発生部位 症状
Ⅰ型 皮膚型 上肢・下肢の皮膚 発赤、蕁麻疹様丘疹、掻痒感、浮腫など
Ⅰ型 四肢型
(ベンズ)
肩・肘・手首、股・膝・足首、指などの関節や筋肉 関節痛、筋肉痛、痺れ、痒み、関節や筋肉の激痛・疼痛・鈍痛感など
Ⅱ型 中枢神経型 感覚器・知覚情報関係に作用 頭痛、痙攣、意識障害、脱力、麻痺、知覚障害、視力低下、失語症など
Ⅱ型 脳型 運動情報関係に作用 第1~12脳神経に及ぶ症状
Ⅱ型 脊髄型 脳から脊髄の自律神経系に作用 腰背部痛、四肢麻痺、知覚障害、閉尿感、失禁など
空気塞栓 内耳型 三半規管・蝸牛管・内耳器管異常 眩暈、平衡感知低下、視力・聴力低下、耳鳴り、嘔気、脱力感、疲労感など
空気塞栓 脳型
(中枢型)
第8脳神経に作用 眩暈、平衡感知低下、視力・聴力低下、耳鳴り、嘔気、脱力感、疲労感など
空気塞栓 脳型
(中枢型)
第9・10脳神経の作用 呼吸困難、チアノーゼ、胸痛、咳、喘鳴、ショック、心肺停止など
空気塞栓 呼吸循環型
(チョークス)
呼吸中枢系動脈閉塞 呼吸困難、チアノーゼ、胸痛、咳、喘鳴、ショック、心肺停止など
空気塞栓 肺破裂型
窒素ガス過膨張型
肺破裂による動脈への空気侵入。心肺部での過膨張 意識消失、呼吸困難、血痰、チアノーゼ、ショック、腹痛、心肺停止など

上記の様な減圧病状がある、若しくはなかなか改善しないなどお悩みの方は、ご相談ください。

  • 担当医が不在で診察できない場合がありますので、必ずお電話にて受診予約後ご来院下さい。
  • 当日の治療を希望する患者さまは、288分(table6)の治療になる場合がありますので、ご予定を空けてご来院下さい。

お問い合わせ

相談窓口
石切生喜病院 外来医事課
診察予約
月・水・木・金・土(休診日を除く) 9:00~12:00
電話番号
072-988-3121(代)

担当医師のご紹介

秋月 克彦

あきづき かつひこ

救急科部長・救急医療センター長
  • 資格
  • 日本高気圧環境・潜水学会高気圧医学専門医
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