診療科・部門紹介
DEPARTMENT
診療科・部門紹介
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放射線治療とは、”がん”や一部の良性疾患に対して放射線を用いて行う治療のことです。ここでいう放射線とは、高エネルギーX線、ガンマ線、ベータ線、電子線、陽子線、炭素線、中性子線などですが、当院では高エネルギーX線と電子線を用いて治療を行っています。
日本では人口の約50%の方が”がん”に罹患されます。その”がん”治療の三本柱が、①外科治療、②化学療法(抗がん剤治療)、③放射線治療と言われています。放射線治療は単独治療や外科治療・抗がん剤治療との併用治療によって”がん”の根治や症状改善が充分に期待できる治療法です。
少し古いデータ(1996年)になりますが、アメリカでは全”がん”患者さまの60%の方が放射線治療を受けていました。それに対して、日本で放射線治療が行われた患者さまは20%のみでした。日本と欧米とでは”がん”の種類の分布に違いはありますが、日本においても40%程度の患者さまは放射線治療の適応があると考えられています。
このように、日本において放射線治療が行われていない原因として、一つ目には日本は被爆国であり放射線に対して心情的なアレルギーがあるため、二つ目には放射線治療の専門医および専門職員が少なく治療の有効性が啓蒙できていないためと言われています。
当院の放射線治療科には常勤の放射線治療専門医が勤務しており、放射線治療専任の診療放射線技師および看護師と連携しながらチーム医療を行っています。有効で安全な放射線治療を多くの”がん”患者さまたちに提供できるように努めております。
治療目的に応じて適応疾患および照射方法・線量を検討しながら治療を行います。
当院ではリニアック(Linear Accelerator)と呼ばれている高エネルギーX線を発生させる加速器を用いて、多くの〝がん〟患者さんの治療を行っています。
早期がんに対する根治的治療から進行がんの症状改善を目的とした緩和治療まで、患者さんの病状に応じた治療を行っています。また、当院は※1体幹部定位放射線治療(SBRT)及び※2強度変調放射線治療(IMRT)の施設基準をクリアしており、早期肺癌及び単発の肺転移・肝転移に対するSBRT(ピンポイント照射)や前立腺癌・肺癌・子宮頸癌等の疾患にIMRTを施行しています。
しかし、放射線治療には倦怠感・嘔気・皮膚炎・下痢・肺炎など治療部位に応じた副作用・後遺症が出現することがあります。各患者さんへは、放射線治療専門医から放射線治療の効果だけではなくこのような副作用について御説明をさせていただいています。
我々はリニアックを用いて最善のがん治療を実践していますので、放射線治療についての御質問のある方は、当科を受診していただければ幸いです。
※1 体幹部定位放射線治療(SBRT)
※2 強度変調放射線治療(IMRT)
当院は治療用照射装置の基準条件における出力線量に対し、第三者評価機関である公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団が実施する測定評価を受けています。
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午前 | 永田 髙濱 石田 |
永田 髙濱 |
永田 髙濱 |
永田 髙濱 造酒 |
永田 井上 |
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午後 | 永田 髙濱 石田 |
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永田 髙濱 造酒 |
永田 井上 |
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2024.9.1.現在
髙濱 聖
たかはま さとし