当院における放射線治療
併用治療
当院の外科系および内科系の診療科と連携しながら併用治療を行っています。
手術治療
手術前あるいは手術後に放射線治療を行い、疾患の根治性の向上を目指した治療
- 術前放射線治療の例:食道がん、直腸がん 等
- 術後放射線治療の例:乳がん、直腸がん、子宮がん、脳腫瘍、肺がん 等
抗がん剤治療・ホルモン治療
放射線治療中に抗がん剤を併用することによって、根治性の向上を目指した治療
治療例:肺がん、食道がん、咽頭がん、喉頭がん、膵臓がん、子宮がん、前立腺がん 等
特殊な放射線治療
当院では 3種類の治療計画装置を採用しており、治療部位に応じて使い分け下記のような高精度放射線治療を行っております。
頭蓋内腫瘍に対する定位手術的照射 (SRS)、定位放射線治療 (SRT)
転移性脳腫瘍や原発性脳腫瘍に対する"ピンポイント"照射
腫瘍部分に放射線を集中させ、正常脳への放射線被曝を軽減させる照射方法
SRSは1日で治療を終了、SRTは2日~5日で治療を終了
体幹部定位放射線治療 (SBRT)
早期肺がんや肝臓がん、転移性肺がんおよび転移性肝臓がんに対する“ピンポイント”照射
治療部位や腫瘍サイズによって4回~10回(1~2週間)の分割治療
抗がん剤併用は行わずに外来治療も可能で、完治を目的とした根治的な放射線治療
強度変調放射線治療 (IMRT)
前立腺がんなどに対する根治的治療
前立腺周囲の直腸・膀胱などの正常組織への線量を軽減させ前立腺のみに放射線を集中させる治療方法
イメージ・ガイド放射線治療 (IGRT)
当院の放射線治療室には放射線治療装置とCT装置が同室に設置されており、高品質なCT画像を用いて治療部位の補正を行うことで治療精度を向上させています。