2023.03.20
こんにちは、研修医1年目の南野です
最近はすっかり暖かくなってきましたね。当院の庭に沢山花が咲き始めました🌸
学生のみなさんは入学試験や国家試験も終わり、羽を伸ばしている頃でしょうか?
3月2日に今年度最後の「プライマリケア合同カンファレンス」が行われました。
大阪公立大学の関連病院から研修医が集まり、興味深い症例を提示し順位も決定するイベントです!
石切生喜病院からは、研修医1年目の吉田先生が発表してくれました
また、今回は当院が座長の当番だったので、研修医2年目の笠先生に当日の司会進行を務めていただきました。
演題名は「意識障害を主訴に来院した88歳女性の一例」です。
GCS3点の高度意識障害をきたして来院された男性を初期対応した吉田先生ですが、AIUEO TIPSに基づき沢山鑑別疾患をあげて、検査をオーダーしていました。
鑑別診断をあげるのはできても、それに合った必要なオーダーを入れることが意外と難しいものです。
血中アンモニアが高値であり、意識障害の原因はわかったけれど疾患がわからない…
治療と並行して精査鑑別をすすめ、結果的には『門脈体循環短絡症』という診断がつきました。
普段聞くことの無い病名であり、まず疑ってみないと診断はできないですね。
難しい症例でしたが、代謝生理についてもちゃんと勉強し、自分の作った図を駆使してわかりやすく解説していた吉田先生の発表は素晴らしかったです!
今年度最後の会ということもあり、他の病院の発表者も全員レベルが高い
今回は6人発表で全員研修医1年目でしたが、発表も聞きやすく、症例としても良いものが多かったです。
そんな中、結果は…
見事第2位受賞
難しい症例はわかりづらいことが多く、票数が入らないことも多いですが、その中で勝ち取った2位は素晴らしいですね!石切生喜病院から見ていた研修医もみんな大喜びでした
笠先生も長丁場お疲れ様でした
来年度研修医として入ってくる後輩たちも、是非とも優勝を目指して頑張ってほしいです!
初期臨床研修医1年目の吉田です。
まずはご指導いただきました堀尾Dr・当院消化器内科Drの方々、応援してくださった研修医の皆様方に心より感謝申し上げます。
この度はプライマリケアカンファレンスでこのような賞を受賞することができ大変光栄です。
今回は僕自身が診断に苦慮した高アンモニア血症について、自身の思考過程や学んだことを分かりやすく伝え、また興味を持っていただけるような発表にしたいと思い、お忙しい中先生方に多くの時間を割いていただきながら準備いたしました。今回の発表に向けての準備を通して、1つの症例に真剣に向き合い学びを深める良いきっかけとなりました。
今後もこのような姿勢を忘れることなく、医師として日々研鑽に励んでいきたいと思います。