2020.12.29
石切生喜病院研修医1年目今本です
いまだコロナ禍で厳しい状況は続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は大阪市立大学医学部で開催された第55回プライマリケア合同カンファレンスについてお伝えしたいと思います。これまで同様発表者以外はリモートでの参加となっており、僕たちは大会議室からソーシャルディスタンス確保の上で応援する形となっております。
石切生喜病院からは好本雅也先生が発表することになりました。好本先生は麻酔科ローテイト中の忙しい時期にもかかわらず、指導医の先生と発表の打ち合わせを幾度となくしておりました。
発表の内容は消化器内科をローテイトしているときに出会った症例で、僕たちも議論し理解を深めた症例です。演題名は『診断に苦慮した意識障害の1例』。シンプルなタイトルの中に複雑な病態と診断、治療に至るまでの苦労が隠されています。
では発表を見ていきましょう
話し出しは順調です。少し緊張がうかがえますが、落ち着いた声色で発表をしています。好本先生はスライド作成だけでなく、発表の練習もしていました
中盤に差しかかり、今回の症例の全貌が明らかになっていきます。
先天性の門脈体循環シャントを背景とした高アンモニア血症というなかなか見ることのできない貴重な症例でした。そのまま最後まで発表が進み、発表時間(5分以内)は4分50秒これほどの濃い内容を時間内にわかりやすく説明できていました。根本からの理解がないとここまで見事な発表はできないでしょう
質疑もそつなくこなし、あとは結果を待つのみです
結果は・・・
優秀演題賞(同率2位)
惜しくも最優秀演題賞こそ逃しましたが、素晴らしい成果です
賞状授与の際、首藤先生になにやら吹き込まれていますね
ともあれ優秀演題賞おめでとうございます本当にお疲れさまでした
それでは好本先生に受賞者コメントをいただきたいと思います
好本Dr.コメント
研修医の好本です。
今回はレベルの高い発表の中で同率2位という結果で終われたことにひとまずホッとしております。貴重な症例を担当させていただき、また発表までさせていただいたことは大変ありがたく思っています。
意識障害の鑑別という幅広い知識、対応が要求される症例での発表ということで、改めて疾患について勉強し考える中で自分に知識が身についていくことを感じました。
スライド作りを一から指導してくださった川田先生をはじめとする多くの先生方、発表の練習や議論に付き合ってくれた同期の皆にはとても感謝しております。
今回得た知識を日々の病棟業務、救急対応に活かせるよう更に精進してまいります。
この度は本当にありがとうございました。