疼痛緩和における薬剤師の仕事
当院では緩和ケアチームが存在し、薬剤師もメンバーの一員となっています。通常業務と兼任で緩和ケア業務に携わり、薬剤の観点から患者さまの疼痛緩和に協力しています。以下に薬剤師が行っている緩和ケア業務について紹介します。
ラウンド
週に1回入院病棟の医療用麻薬を使用している患者さまや緩和ケアチームに依頼のあった患者さまなどを対象に医師、認定看護師、薬剤師、各階の担当看護師などとラウンドをしています。現在の患者さまの状態を全員が把握し、状態が良くなければその患者さまに対して今後の治療方針を話し合い状態改善に向けて対処しています。
疼痛管理
週に1回医療用麻薬を使用している患者さまに対して病棟担当の薬剤師や緩和ケアチームに所属している薬剤師が患者さまに現在の疼痛状態の確認を行っています。疼痛状態の確認後、疼痛管理表にその時使用している医療用麻薬の種類や用量、副作用の発現の有無、相互作用がある薬剤などの記載をしています。週に1回行われているラウンドでも疼痛管理表の記載を行っているため、週に2回の疼痛管理を行っています。その時に疼痛状態が良くない場合や副作用の発現が見受けられる場合には主治医や緩和ケアチームと相談し対処を行っています。
緩和ケア委員会
月に1回緩和ケア委員会を行っています。委員会には医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、MSWが参加しています。委員会では緩和ケアチームの活動報告、今後の活動についての話し合いに加え症例検討や勉強会をすることで緩和ケアチームの知識を深めています。
新人教育
がん性疼痛に対する知識や疼痛緩和に対して使用する薬剤、鎮痛剤や医療用麻薬に対しての正しい使用方法について勉強会を行い知識の向上に努めています。