●眠っている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の診察
■睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は気道の閉塞などの原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。いびきや起床時の頭痛、日中の睡眠や倦怠感などの症状があります。また、高血圧や脳卒中などの循環器疾患や、糖尿病などの合併症を引き起こすこともあります。そのうえ、日中の眠気のために、交通事故や産業事故などを引き起こす可能性があります。ですから、患者さまに合わせた適切な検査と治療が必要です。
■睡眠ポリグラフィー検査とは?
睡眠時無呼吸症候群の原因や重症度を調べたり、治療方法などを決定するためには十分な検査が必要です。睡眠時ポリグラフィー検査は、睡眠の状態を全体的に調べる検査です。入院して頂いて、脳波や心電図、胸部の動き、血中の酸素量などの検査端子を体に取り付けて一晩寝ていただきます。痛みは全くありません。当院では、外来で問診や簡単な検査をし睡眠時無呼吸症候群と疑われる方には、日程を御相談し入院して当検査を受けていただきます。
■治療方法は?
適切な治療を行うと日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなるだけでなく、合併症を予防したり、改善することができます。軽症の方は、減量や飲酒を控えるなど生活習慣の改善により症状が軽減したり、なくなることもあります。中症~重症の方はCPAP療法が第一選択です鼻マスクから気道に空気を送り込み、気道の閉塞を防いで無呼吸をなくす治療法です。CPAP療法を受けていただく場合は、睡眠ポリグラフィー検査後さらに1~2日の入院が必要となります。また、当検査後いったん退院し、後日CPAP治療を導入することも可能です。