イシキリカルテ

私は循環器内科・心臓血管病棟に所属しているクリティカルケア認定看護師です(^^♪
皆さんは、RRS(Rapid Response System)をご存じですか?
RRSとは、患者さんが重篤な状態になる前の早期の段階に気付き対応することで、予後を改善するシステムです
当院では2021年からRRS(院内迅速対応システム)を取り入れ、入院中の患者さまに対して状態が重篤になる前の早期の段階に介入する活動を行っています🔥
2015年AHA発行の「2015 American Heart Association Guidelines Update Cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Care」ではCPR&ECCのガイドラインとして初めて院内心停止の救命の連鎖を院外心停止と分け、その救命の連鎖の5つの輪の2番目にRRSの活用を推奨しています。
看護師は日常の勤務の中で、患者さまの状態を観察していますが「あれ?何かいつもと違う。昨日はこんなに呼吸が速くなかったのに…、血圧は変わらないのに変だな」といった場面を経験することがあります。
患者さまの状態変化に対しては、まず主治医に連絡をしますが、主治医が手術中や外来診療中、緊急対応などで対応できない時はRRT(院内迅速対応チーム)の出番です
2024年度からRRS要請のためのPHSを持ち対応に備えています。状態悪化時の対応についてもRRS委員会で医師・看護師・認定看護師を交え毎月、振り返りを行っています
また、認定看護師主催の学習会では“急変を未然に防ぐために”のテーマを基に、看護師を対象に急変前予兆の観察やスキルを身につけるための講義や、事例をもとに対話を行うことで実際の対応をイメージできる参加型の研修を行っています。
2年目研修ではSBAR研修~患者状態を正しく報告するために~を取り入れ、患者の状態変化を早期に察知し対応、医師に報告するためのスキルを獲得する研修を行います。
これからも、患者さまの安心と安全を守るためにRRSの活動と定着を目指してチームで頑張っていきます(*´▽`*)