こんにちは
緩和ケアチームで活動しています緩和ケア認定看護師です。
「緩和ケア」とはどんなイメージでしょうか?緩和ケアとは、がんと診断されてから始まる大切なケアの1つです。
患者・家族の身体面・精神面・社会面について様々な相談の対応をしています。手術・抗がん剤治療・放射線治療などの治療中の方、積極的治療が難しくなり終末期に移行した方、様々な治療期の患者・家族と関わる機会があります
ある患者さんとのお話より
Aさんは、主治医との話し合いの結果、終末期に移行する方針となりました。その話し合い後の面談の出来事です。
これからの過ごし方について
今までの生活について
家族について
仕事について
色々とお話をしていただきました。
その中で…
◆Aさん「もう少し仕事頑張りたかったな。10年目ごろかな、やりがいがあって一番楽しかった。色々あったけど今思うと働けるって幸せやで。」
◇私「そうなんですね…。そうですよね…。」(自分自身の立場と重なり、それ以上言葉が出ず)
◆Aさん「自分の中で信念をもって働いていたら、ちゃんと見てくれている人は絶対にいるから。頑張りや。」
◇私「ありがとうございます。逆に私がアドバイスを受けた立場になってしまいましたね。」
◆Aさん「看護師さんの仕事も大変やろ。頑張りや。」
患者さんからの言葉のパワーは大きいですよね
今までの看護師経験の中でも私自身、患者さんからの言葉に救われたことが多々あります
経験年数を重ねても壁にぶつかることはたくさんありますが、緩和ケアは奥深く、それが“やりがい”にも繋がっています
7月より緩和ケアの専門外来が始まり、緩和ケア専門の先生と一緒に外来を担当しています。当院の緩和ケアがより充実できるよう活動していきたいと思います