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コラム

関節の中をのぞく(関節鏡検査)

【カテゴリー】コラム

太めの注射針ほどの直径の関節鏡(ファイバースコープと特殊な細長いレンズの組み合わせでできている)を関節のすきまから差し入れて関節内を調べます。関節面は鏡のようになめらかな軟骨でおおわれています。下肢の骨の内側と外側には、内側半月、外側半月という軟骨がついているのが見えます。
関節中央には、前、後十字靱帯があります。これら関節腔の内壁はうすい膜に内張りされていて、それがヒダを作っているのが見えます。

このように関節鏡で関節内部を直接見ることによって、炎症や外傷の実態を診断できるばかりでなく、関節ネズミ(関節内に欠け落ちた骨片や異物)を捕らえて、つまみ出したり、尿酸結晶を洗い出したりという操作ができます。さらに、関節鏡で見ながら特殊なメス、ハサミ、鉗子を使って半月板の切除や縫合などの手術ができます