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コラム

高周波カテーテルアブレーション

【カテゴリー】コラム
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心臓は主に筋肉で構成されています。その筋肉が規則正しく収縮して全身に血液を運ぶ仕事をしています。心臓の中では電気が筋肉を規則正しく刺激して心臓が収縮しています。
この電気が流れる配線のようなものが心臓にあります。数多くある不整脈のなかでこの電気の配線の異常や電気の発生場所が異常な場合にこの高周波カテーテルアブレーションという治療をお勧めすることがあります。高周波カテーテルアブレーションは、局所麻酔で行う不整脈治療です。
静脈や動脈にカテーテルという直径2mm前後の細い電極を数本挿入して心臓の中の異常な配線や異常な電気の発生場所へ到達させます(写真8)。高周波電流によって熱を発生させてこの異常な部位の心臓の組織を焼き切る(焼灼)治療です。

この治療をお勧めすることの多い不整脈は、発作性上室性頻拍症・心房粗動・心室頻拍症です。これらの不整脈で薬による効果が十分でないか期待できない場合、妊娠を希望される場合、心臓の働きが著しく低下している場合(不整脈の薬で更に心臓の働きを低下させてしまうことがあります)に、この高周波カテーテルアブレーションをお勧めしています。この治療による危険性も少しありますが、根治されることが期待できます。