最新医療情報(いしきりスペシャル)
難治性てんかん、パーキンソン病、本態性振戦に対する外科治療のご案内
【カテゴリー】最新医療情報(いしきりスペシャル)
当院では機能外科専門外来(毎月第3水曜日)を開設し、大阪市立大学医学部脳神経外科と連携して難治性てんかん、パーキンソン病、本態性振戦に対する外科治療を積極的に行っております。
難治性てんかん
てんかんは有病率が高い神経疾患であり、全年齢層での対応を要する疾患です。薬剤治療が困難な例に対しては、手術治療が有効な病態が存在することも知られています。当院では「大阪市立大学医学部附属病院てんかんセンター」と連携し、各部門と協力しながら診断、治療、地域医療連携まで包括的診療を行ってまいります。てんかん焦点切除術、海馬扁桃体摘出術、脳梁離断術、迷走神経刺激療法などの各種手術方法を用いて、患者さまの生活の質を上げる提案をさせていただきます。
パーキンソン病、本態性振戦
人口高齢化に伴い、パーキンソン病や本態性振戦でお困りの患者さまは年々増加しています。薬物治療単独では症状コントロールが困難な場合でも、適切なタイミングで手術治療(脳深部刺激療法:DBS)を追加することで症状の改善が期待できます。当院では薬物治療と外科治療の二本の柱で、患者さまとご家族のQOL向上を目指すべく日々治療にあたっております。
DBS(脳深部刺激療法)の概要
前胸部の皮下に留置した刺激装置が電気信号を作り、頭蓋内に留置した電極を介して脳へ刺激を送ります。この電気信号により脳内の異常な電気活動は修正され、パーキンソン病や本態性振戦の症状を緩和することができます。患者さん自身がリモートコントロールで刺激のオン・オフを切り替えることもできます。